株式会社コヤマは、昭和51年4月に山形県村山市で創業し、コネクタ・ハーネスの製造、自動車関連の製造、医療用具の製造まで、さまざまな製品の組立製造をしています。
「人に喜ばれる価値を生み出し、地域の発展と自己成長をはかる」という経営理念のもと、社員教育と働きやすい職場づくりに力を入れています。

Q.働きやすい職場づくりを始めたきっかけを教えてください
当社は創業した時から女性社員が多く、新卒者も積極的に採用してきました。その結果、結婚や出産を迎える社員が増えましたが、そこでキャリアが途絶えるのはもったいないと考え、子育てしながら働きやすい制度を整えてきました。その方針は現在まで変わらず続いています。
Q.認定項目のうち、特に力を入れている項目はありますか
特に何かに力を入れているというよりは、まんべんなく取り入れているという感じです。一人ひとり置かれている環境が違うので、一律に「これ」というルールを作ってしまうと、逆に制度が使いづらくなる場合もあります。社員からの要望に合わせて、柔軟に対応していくというのが当社の考え方です。
男性社員の育休取得など、社員にとって良いと思うことは法律ができる以前から取り入れてきました。学校の長期休みや冬期間などは短時間勤務を希望する人が増えます。そういう時に「この人がいないと仕事が進まない」とならないよう、日ごろから複数人が同じスキルを持ち、その人がいなくても仕事が止まらないようにしているので、安心して家庭のために時間を作ることができていると思います。
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(インタビューに答えてくださった総務部の齋藤さん)
Q.そのほかに取り組まれている内容を教えてください
ちょっと珍しい制度としては、「祭りだ!ワッショイ休暇制度」というものがあります。これは、初代社長が「お祭りに参加することで地域活性化に貢献してほしい」という願いをこめて創った制度で、高校の教科書にも掲載されました。
それから、「こども参観日」というイベントがあり、会社に小学生のお子さんを招待して、仕事風景を見てもらったり、一緒に工作をしたりしています。参加したお子さんからは「自分の親がどのように仕事をしているのかを実際に見ることができていい経験になった」、「すごく楽しかった。来年も参加したい」などの感想がありました。
Q.働きやすい職場づくりに取り組んでみて、どんな効果がありましたか
当社は「ダイヤモンドスマイル企業」のほか、厚生労働省の認定制度「くるみんプラス」と「ユースエール」を取得しています。社内報に掲載すると、「うちはこんなに良い会社だったのか」と気付く社員が多いようです。
また、特に女性の中途採用は、周りから良い評判を聞くようで、求人を出すと比較的多くの応募があります。子育て期を迎えた方にとって、こうした制度の充実が当社の魅力として感じてくれるのだと思います。
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Q.これからどんな会社にしていきたいですか
当社は、初代社長が「村山市に雇用を創りたい」と始めた会社で、よく「いいパパ、いいママをたくさん作りたい」と話していたそうです。その想いは今も同じで、地域の雇用を生み出し、若い人たちが会社でも地域でも活躍することが、当社の使命としてあるのかなと思っています。
研修などで社員一人ひとりが自己成長をするということにも力を入れており、働いていく中で社員がスキルを培っていけるような環境を作り続けたいです。