モガミフーズ株式会社は、昭和42年の創業以来、ニッスイグループの一員として惣菜を主とした冷凍食品を製造しています。特に、家庭用冷凍食品の自然解凍品は、当社が先駆けとなり全国に広がりました。これからも、おいしい冷凍食品を家庭に届けられるよう、開発・製造を続けていきます。

Ｑ．働きやすい職場づくりを始めたきっかけを教えてください

当社には現在、約280名の従業員がいます。平均勤続年数は約10年。長く勤めてくださる方もいれば、短期間でやめてしまう方もいるという点が課題でした。結婚、育児、そして介護などさまざまな人生の岐路がある中で、勤め続けたいと思えるような職場環境を整え、長く働ける会社にしようと考えました。

▲インタビューに答えてくださった業務部長の秋場美香さん（右）と主任の長岡香さん（左）

Ｑ．認定項目のうち、特に力を入れている項目はありますか

特に力を入れている項目は、「働きやすい制度づくり」と「女性の活躍推進」です。「働きやすい制度づくり」では、職場の雰囲気から、休みの取りやすい環境を作っています。その結果、昨年度の有給取得率は全体で約85％とすることができました。また、産休育休の整備はもちろんのこと、復帰後の時短勤務制度も導入し、家庭の事情に合わせた働き方を可能にしました。

「女性の活躍推進」においては、管理職に占める女性の割合が今年度は46.8％となりました。女性従業員が全体の３分の２を占めることもあり、この割合を下げることなく、女性管理職がしっかりと世代交代をしながら、より女性の声が届きやすい職場になるよう努めていきます。

Ｑ．そのほかに取り組まれている内容を教えてください

２年前から健康経営に注力しています。長く勤めていただくためには健康意識の向上も必要と考え、昨年から社内でウォーキング大会を開催しています。「全社員で歩いた歩数の100分の１の金額を寄付する」という取り組みで、昨年は７月に起きた大雨被害へ、今年は「やまがた福わたし」へ寄付をし、山形新聞にも取り上げられました。ただ歩くだけでなく、社内で統一した目的を持つことで、社員の団結力アップにもつながっています。

また、社員同士のコミュニケーションの場として「コミ活」を行っています。「コミ活」では定期的に部署ごとの小集団で催しを開催し、仕事以外の場面での交流を行っています。当社は技能実習生の受け入れも実施しており、そういった面でも交流の大切さを感じています。

他に、各種研修や資格取得のサポートも手厚く行っています。食品表示セミナーや惣菜管理士といった資格取得のための学習ツールの提供に加え、リーダーシップやコミュニケーション力などのキャリアアップにつながる研修への参加も推奨しています。

▲「コミ活」の一環で、ケーキ作りを行いました

Ｑ．働きやすい職場づくりに取り組んでみて、どんな効果がありましたか

昨年、やまがたスマイル企業の認定を取得したことで、一つひとつ当社の制度を見直すきっかけになりました。今年度はさらに女性の管理職も増え、より女性スタッフが相談しやすい環境になったと思います。

また、技能実習生とともに働くことで、地域から文化交流の機会をいただくことも増えました。今年は「谷地どんが祭り」への参加や、モンテディオ山形の試合観戦について、地域の方から声掛けをいただきました。

こうした文化交流や、ウォーキング大会、「コミ活」を行うことで、みんなで盛り上がる場ができ、互いにコミュニケーションの取りやすい職場になっていると思います。

Ｑ．これからどんな会社にしていきたいですか

従業員一人ひとりが仕事と家庭を両立しながら、長く働き続けられる会社になっていけたらと思います。280名弱の大人数ですが、国籍・年齢・性別に関係なく、みんなが安心して働ける職場環境を整えていきます。出社したらほっとするような、そんな職場にしていきたいですね。