山形朝日株式会社は精密板金加工メーカーです。ステンレスラック製品をメインに、日本の通信インフラや社会インフラを支えています。

Q.働きやすい職場づくりを始めたきっかけを教えてください
きっかけは、4年ほど前に新卒採用を考えたことでした。しかし、板金業界での人手不足や少子高齢化により、単に求人を出せば人材が集まるという状況ではありませんでした。そこで、どうすれば求職者に興味を持ってもらえるのかを考えた結果、まず現在働いている社員が働きやすい職場環境を整えることから始めようと決めました。具体例を挙げると、当社の外観はネイビーですが、これも職場づくりの一環で、コーポレートカラーをネイビーと定め、社員の作業着や社内備品などもネイビーに統一しています。そうすることで、一体感が生まれ社内全体がスタイリッシュに見えます。こうした工夫により、社員が心地良く働ける環境づくりを目指しています。
サッカーチームをイメージしたロッカールーム
Q.認定項目のうち、特に力を入れている項目はありますか
当社では、「仕事と家庭生活の両立支援」に最も力を入れています。
昨年は男性社員が2か月の育児休業を取得しました。小さなお子さんを育てている家庭も多いため、子育てや家庭の事情に関する休みなどには優しい職場だと思います。
また、「女性のキャリア形成支援」にも力を入れており、外部の教育機関での研修も積極的に取り入れています。
Q.そのほかに取り組まれている内容を教えてください
食事面の支援や、SDGs、社員のカウンセリングを行っています。
食事面では、すべての社員がしっかり昼食をとることができるよう、ご飯は社内で毎日炊飯した炊き立てを食べることができます。また、地元の業者におかずのみのお弁当を注文できる取り組みをしており、お弁当を注文した場合、全額が会社負担になります。また、お弁当を注文しなくとも、昼食手当の支給もあります。また、月に一度、土曜日に出勤する日は、社長がお手製のカレーをふるまってくれます。今年から、全国のご当地ラーメンも加わり日本一周にも挑戦中です。
ほかにも、SDGsの取り組みとして、社員の古着を集めてワクチンと交換する「古着deワクチン活動」やお弁当で出た食べ残しを水に変えることのできる生ごみ処理機「ゴミサー」を導入するなど様々な活動を行っています。
カウンセリングルームでは外部から産業医の先生やカウンセラーを招き、社員のメンタルやキャリアへの悩みなどを相談できます。
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Q.働きやすい職場づくりに取り組んでみて、どんな効果がありましたか
職場づくりやSDGsなどの取り組みを行った結果、令和4年から令和6年までに9名の新卒者が入社し、社内全体で離職者ゼロを継続しています。そのほかにも、他社から職場づくりのモデルとして講話を頼まれたり、メディアの取材を受けたり、今回のやまがたスマイル企業のような認定をいただいたりと、当社に注目してもらえる機会も増えました。
Q.これからどんな会社にしていきたいですか
働きやすさにおいて、地域のモデルになる会社を目指していきます。例えばカウンセラーを入れていますが、そうすることで社員のメンタルを保ち、もしも職場環境が合わない場合は部署替えを行うなど、できるところは積極的に改善していくようにしています。そうした、他社がまねできるような取り組みを実践し、さきがけになっていきたいです。